twitterでの僕の周りの現象の秘密を読み解く

例えば。

・okadadada さんがUstreamでのDJで瞬間視聴者数世界一になった
・まつきあゆむさんの一億年レコードが人々にtwitter上の口コミで広がった
・フリスビーをただ投げ合う集まり「wanage」が大盛況

僕も年甲斐もなく参加したり、はしゃいだりしてしまった。
なぜそんなことが起こったのか。
誰かが僕にこう言った。

「シシドさんはこういう『連帯』みたいなのには
唾吐くタイプじゃないですか。なぜtwitterに限って。」

僕が本当に「連帯」みたいなものに対して唾を吐くかどうかは
置いておいて。ふふふ。

なぜ僕は、はしゃいでしまったのか。
なぜ明け方までokadadada さんのDJに付き合ってしまったのか。

頭のいい高校生がこんなことを言っていた。

・Twitterとはなんだったのか——「コンテンツ」としての日本Twitterユーザー(前編) – アーキテクチャ編
http://d.hatena.ne.jp/gotto-s/20091129/1259499363
・Twitterとはなんだったのか——「コンテンツ」としての日本Twitterユーザー(後編) – コンテンツ編
http://d.hatena.ne.jp/gotto-s/20091201/1259675416

すごいなこの若者。
つまりだ、「twitterは人がコンテンツ」と言っている。

僕の印象では、
twitterは擬似的な広場みたいなものだ。

近くの人とは話声を聞くことができて
耳を澄ましたり、聞きに行けば、
遠くの人の話も聞くことができる。
嫌なことを言う人に対してはみんな無視したり
遠ざかったりすることができる。

と、広場あるいはパーティ会場での会話が
バーチャルに表現されている。
と、僕は思う。
また、表現手段が140文字のテキストのみということで
人々は自分を容易には着飾ることができない(ホームページやブログは着飾ることができる)
それによって、人となりが否応なくあぶりだされる一面もあるように思う。

というわけで、僕も
「twitterは人がコンテンツ」
には納得した。なるほどー。

その上で、僕は思う。
人々はtwitter上でなぜ盛り上がってしまったりするのか。
先に、僕の結論から言うと。

「人は珍しいことに居合わせると、興奮する」

歩いてて火事に遭遇すれば、人は興奮する。
偶然、芸能人と話す機会があると、人は無駄に興奮する。
祭りに出掛かると、なぜかわくわくする。
結局は「非日常」とか「ハレ」に興奮するってだけなのだけど、
twitterは非日常がそこかしこで頻発しているのだと思う。

なぜ、twitterでは非日常がそこかしこで頻発するのか。

答えは単純だ。人との接点が現実社会と比べて
格段に多いからだ。

twitterでは、人との接点は「フォロー」
「タイムライン(TL)」によって表現されている。

通常の現実社会では、人との付き合いは、
集まって会ってもせいぜい十数人だし、
電話やメールなら1対1だ。

しかし、twitterではフォローした人達のつぶやきが
TL上に一覧で表示される。
たいていの人のフォロー数は数十~数百だろう。
接点が格段に多い。

140文字と短く制限されているため、
画面上に二十数個ものテキストが一覧される。
それだけテキストがあれば、たいていの人は
丁寧に読まず、読み飛ばすだろう。
読み飛ばして、
何十もの呟きをあっというまに眺め終わる。
すると、その中の一つくらいは、
面白いことを言っていたり、実況していたりするのだ。

一人一人のツイットは、
たいてい内容が薄い。
全てのテキストが面白い人などそうそういない。
しかし、数十~数百もの人をフォローして
何十ものツイットを眺めていれば、
何かに出会えるのだ

そして、中には
ほとんどのテキストが面白かったり
興味深かったりする人がいて、
そういう人は何万もの人にフォローされているのだ。

これが、盛り上がってしまう秘密だと思う。
僕は連帯が好きなのではなく
ただ、非日常に遭遇したことに
気持ちが高揚してしまったのだと思う。

僕はこう分析したのだけど
もう実は誰かが指摘しているのかな。

もし、本当に、「twitterは非日常が頻発するから面白い」のであれば、
twitterの面白さはある意味でとても危うい。

なぜなら、誰でも知っているとおり、
非日常は、普段起こらないから非日常なのだ。
あまりにも非日常的なものが頻発するなら
それらはもはや非日常としての輝きは色あせてしまうだろう。

つまり、今のところtwitterは
非日常と日常のバランスがいい感じなのだと思う。
人によっては「もう飽きた」と
twitterでの非日常が日常になってしまった人もいるようだ。

もし、僕やまつきあゆむさんのように
音楽をデータで直売する人がたくさん増えたら。
誰もがUstreamで音楽を放送したら。
僕らはそれらを日常の一部と見なし、
読み飛ばすべき情報として処理してしまうようになるだろう。

だから、僕は直売することを急ぎ、
レーベルを説得し、実現させた面がある。
全曲揃ってから直売するのではもう遅いのだ。僕の場合は。

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